学ぶことと、立ち返ること。
フォロワーの皆様、いつも応援ありがとうございます。
TwitterやFacebookなどをご覧いただいている方はすでにご存知とはおもいますが、私もコアメンバーとして参加しているSocial Change Agency(SCA)が先日無事NPO法人として設立登記いたしまして、新たなスタートを切ることとなりました。私は主に広報やイベントの運営・企画などを担当しておりますが、法人設立に関わったのは初めてだったので喜びもひとしおでございます。フクシゴの方は私ひとりで運営していることもあり、たくさんのメンバーで協働して何かを作りあげていく充実感みたいなものは残念ながらあまりありません。(もちろんたくさんのひとにお世話になっているので孤独感なんかは全然ないですよ!)ただやっぱり思いを共有できる仲間ってすばらしいなぁって最近つくづく思うのです。「最近、あんた楽しそうね」と言われることも多くなってきて、「ああ、最近の私って楽しそうなんだなぁ」と人づてに知らされる今日このごろです。
さて、きょうは最近考えたことをまとめたくなったので、この場でちょろっと書かせてもらおうかと。
自分の人権感覚ってどこでどうやって養われたのかなーって最近ぼんやり考えることがあって、本当にぼんやーり考えてみたんですけど、やっぱり自らが虐げられた体験や感覚っていちばん大きいのかな、と。虐げられたと言っても別に暴力やいじめを受けたとかそういう具体的なことじゃなくて、なんていうか、自分に思い当たることがないことや自分ではどうしようもないことに対して、むげにされたり理解してもらえなかったりっていう体験の積み重ねは、やっぱり何事にも替えがたいのかなって思うんですね。
福祉を学んでいちばん身についたと感じるのは、世の中にはそういう自分のせいじゃないのに不当な扱いを受けているひとが本当にたくさんいて、そういう状況になんていつでも誰でもちょっとしたはずみですぐに陥ることができるし、かといって、そういう状況に陥らないようにする手立てやしくみはそれほど多くなくて(国試の勉強してると制度やサービスってすごく多く感じるけど、実際に現場に出てみると全然足りないって痛感する)、福祉(≒ソーシャルワーカー)が手出しできることにはかなり制限があるってことです。もちろん「人権・権利擁護が大事」みたいなことも授業によっては直接学びますが、その感覚を肌で感じるのはそういうストレートな部分じゃなく、福祉の手立てやしくみについて具体的に学ぶうちに、これほどの手立てやしくみをもってしてもすべての人は幸せになれないという現実を間接的に学ぶわけです。でも、それは今までの枠組みの中だけででものごとを捉えているからで、本来私たちはそんな多くの社会問題に気づける環境のど真ん中にいて、そんな社会を変えられるチカラだって備えているはずだし、備えていなきゃ実際の現場ではお仕事になりません。私はふだん障害者施設で相談員をしていてこれはこれでスゴく好きなお仕事なのですが、そこでソーシャルアクションをバンバンやろうというのは組織の存在意義や事業の目的からしてもやっぱりお門違いですし。だからそこでは実践できないけれど自分が持っているリソース(能力・スキル・ネットワークなど)に余裕があってそれを必要とする場があるのなら、せっかくいろいろ学んだコストを考えても活かさないのはもったいないと思うんです。そんな思いで私は、このチーム・フクシゴやSCAという場でそれを実践しているというわけです。
さて、相変わらず何が言いたいのかまとまらない文章になってきましたが、人権感覚に限らず、どきどき自分が学んできたことのプロセスやルーツをたどり、どの部分がいまの自分の(ソーシャルワーカーとしての)構成要素になっているのかを考えるのは、自分の実践理念を整理する上でとても重要だなと思いましたよ、ということです。「ものごとのきっかけ」というのは、知らないうちに自分の中で大きな存在になっているものです。自分の実践が揺らいだとき、出発地点に立ち返ることでしっかりブレを修正する手立てになるのではないかと改めて感じることができました。よしよし、何とかまとまりました(笑)。
最近はSCAの活動に重きをおくようになってきて、フクシゴたちの面倒をちゃんと見てあげられてるか心配なふくしばPですが、みなさまからツイッターでいただくリプライやDMはちゃんとチェックしております。今でもたくさんの方がそわかたちに声をかけてくれるので、とてもうれしい思いで日々タイムラインを眺めています。なかなかメンテナンスに時間が割けずご不満などもあるかと存じますが、どうぞ変わらずのんびり見守っていてくださいませ。
あ、最後にやっぱりSCAの宣伝になってしまうのですが(笑)、3/14(土)に心理支援ネットワーク心PLUSさんと共催で心理&福祉系学生さん向けの相互理解・交流イベントを開催します。近いようで意外と知らない福祉と心理の専門職について、現役の専門職の方をゲストスピーカーに迎えて、お互いの業務や活動範囲についてプレゼンしてもらったり、相互理解を深めるワークショップなどをプログラムとして予定しております。ありそうでなかった福祉・心理の共同イベント、ぜひ対象の学生さんには足をお運びいただきたい!大学生や専門学校生が主な参加者になると思いますが、福祉系の高校生も大歓迎!参加申込みのときに高校生だぞとお伝えいただいて、当日受付に申し出ていただければふくしばおぢさんが参加費の半分と懇親会費をおごっちゃおうと思ってます!(全額じゃないのは自主的な参加感を削ぎ過ぎないためですw)もちろん大学生や大学院生、専門学校生の参加もお待ちしております~♪ イベント詳細や申込みについてはSCAのサイトにてご確認下さいませ。Facebookにてイベントページも開設しておりますので、そちらにもぜひご参加くださいね!
【3/14(土)池袋「未来の福祉・心理を担うみなさんへ ~互いを理解し合い、未来の連携について考えよう!~」】
http://social-change-agency.com/?p=1421