フクシゴのつくりかた。

2022年2月26日

 チーム・フクシゴは、福祉の資格や仕事についてツイッターでPRしている啓発プロジェクトです。では実際どんなふうにツイッターで投稿しているのかというと、ふくしばPが決まった時間にPCに張りついてひとつひとつ手動で投稿している…というわけではなく、実は「bot(ボット)」という登録された文言を自動で投稿するプログラム(「スクリプト」とも言います)に投稿させているんです(すでにご存知でしたら失礼!)。

 技術的なことをもう少し説明すると、ツイッターでは、その機能を第三者が使いやすくするための「API」というしくみ・窓口を公開していて、それを利用すればあらゆるひとがスマートフォン用のツイッターアプリなどをある程度自由に作ることができ、作ったものは自分で使うだけでなく他人に配布したりすることもできます。そのツイッターのAPIを利用して作られたもののひとつが「EasyBotter」(@phaさん製作)というツイッター用のbotプログラムで、チーム・フクシゴもそれを使わせてもらっているというわけなのです。
 図であらわすとだいたいこんな感じ↓ (画像クリックで拡大)
botの説明図です まずツイッターでつぶやかせたいbotのアカウントを作ったら、「『○○○…』というツイートを△時×分に投稿する」「『おはよう』と返信されたら『おはようございます』と返信しかえす」「フォローされたらフォロー返しする」というような、そのアカウントから投稿させたりフォローさせたりするための決まりごとを「EasyBotter」で設定していきます。あとは、「EasyBotter」のデータファイルを置いておくサーバに実装されている自動実行プログラム「cron(クロン)」を使って決まった時間に任意のプログラムを実行させると、「EasyBotter」で設定した決まりごとに沿って自動的にツイッターに投稿される、というしくみになっています。

 「プログラム」と聞くと、超専門的でプログラミングがバリバリできるようなシステムエンジニアさんとかじゃないと扱えないんじゃ?…と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。もちろんパソコンやインターネットなどの基本的なしくみや使い方を知っていたほうが断然扱いやすいとは思いますが、いまこのサイトを見ることができるくらいにインターネットになじみがあるようなひとなら、まったく歯が立たないということはないと思います。

 かくいう私も、botプログラムそのものをいじるのはこれが初めてだったので、「おせわになった方々。」でも紹介しているシステム葵の新井さんにフォローしていただきながら、少しずつプログラムを組んでいきました。「プログラムを組む」といっても、ツイートの文言や日時の指定、返信パターンなどを自分で考えて、マニュアルに従って書き込んでいくような形だったので、時間こそかかりましたが、ある程度は自力で進めることができましたし、むしろプログラムを構成する命令文ひとつひとつを構築していくことより、ツイートする内容(文言)を考えて全て140字以内にまとめる作業のほうが大変だったりします(笑)。

 興味のある方のために少し詳しめにご説明してまいりましたが、いかがでしたでしょうか?ツイッターとbotのしくみがぼんやりご理解いただけたでしょうか。これ以上突っ込んだ内容が聞きたいというような奇特な方は、「ツイッター bot 作り方」などで検索していただければ、プロフェッショナルな方のディープなネタにたくさん出会えると思います。(笑)もしご自分でもbotを作ってみたいと思った方がいらっしゃいましたら、「twittbot」をはじめとしてウェブ上で手軽に利用できるサービスがいくつもありますので、そういうものから始めてみるのがいいかもしれません。

 多くのひとにフォローしてもらえるbotを作るには「技術力」より「コンセプト」が重要なので、まずどういうbotを作りたいのか、どんなひとたちにフォローしてほしいのか等、botの方向性をじっくり煮詰めた上で、面白いbotを作り上げていってくださいませ。そしてそのbotが完成したあかつきには、ぜひ私にも紹介してください。喜んでフォローさせていただきますので!

(ふくしばP)

Posted by fukushiba